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結晶宇宙を巡る ⑱ ―Cyano Cobalamine ―2016/09/27





 日没後は一人やわらかい雨後の野をあゆみ
 あの日まだ美しく光る蛍を埋めたのはこの辺りかと
 訊(と)えばそれが小声であるほどに宇宙の聴覚は戦き研がれ
 燐光まとう動揺が総毛立ち真実の在処を示してしまう
 しばたたく疎らな蒼い睫毛の根方で
 いつだって淋しく脆い密意は蕩(うご)いた







偏光顕微鏡による佐藤孝の写真作品、
このたびの被写体はシアノコバラミン。
佐藤氏による解説はこちらです↓







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