あれこれ(4月) ― 2021/04/09
ときおり雪もちらついたりして分厚いコートの再登場ですが、
北海道の4月にはよくあることです。
クロッカスは雪解けを待ちきれない感じで咲き出す花。
「やっぱりちょっと早まったかな」と話し合っているよう。
映画を観てきました。
2016年、札幌を離れる少し前にみた映画『モルエラニの霧の中」は、まだ未完とのことでしたが、5年後、帰郷とほぼ同時に全7話の完成作品を観ることができるとは…。
雪、雨、海、霧、水たまり…
たえず水のにおいの流れている映画でした。
北海道特有の水のにおいです。
章によってカラーだったりモノクロだったり、画角も広角であったり、マイケル・ケンナの写真のように正方形に近いものだったり、
映像のどの部分を切り取っても詩情豊かで芸術性の高い絵になると感じました。
室蘭のどこか淋しく幻想的な風景のなかで、今は亡き役者さんの声も表情も、ふかく胸に響いてきます。
映画館は苦手なので、約3時間半、最後まで観られるか不安でしたが、過剰な効果音やめまぐるしいストーリー展開とは無縁の映画でしたので、自然にひきこまれて、現実の時間を意識することがなかったです。
2021.夜光席
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