味戸ケイコさんの絵 ― 2021/04/12
味戸ケイコさんの絵をわが家に迎えました。
原画です。
中日新聞で連載していた恩田陸さんの小説「夢違」のために描きおろされた挿絵とのことです。
舟崎克彦さんの詩も安房直子さんのお話も、味戸さんの絵にぴったりでとても好きです。
けれど味戸ケイコさんが絵も詩も書かれている、千趣会のミニブックス『失われた絵本』、
これはまるまる味戸ケイコの世界であり、とりわけ気に入っています。
味戸さんが真に詩人であることがよくわかります。
千趣ミニブックスには、及川恒平さんの詩と北村魚(とと)さんの絵による絵本もあります。
このミニブックスが刊行になったのは私が14~15歳のころ。
後に及川恒平さんの曲に詩を書かせていただいたり
味戸ケイコさんが(2014年『詩とファンタジー』という雑誌で偶然)私の詩に絵を描いてくださることになるなんて、想像もできなかったです。
私の第二歌集『しろいゆりいす』上梓にあたりお世話になった出版社の社長と味戸ケイコさんがお知り合いだったというご縁から、
味戸さんにも私の歌集と、写真詩集『雪の日』をお読みいただくことができ、昨年、味戸さんからたいへん丁寧な心温まるメールをいただきました。
夢のようなそれらのできごとを思い出しながら、味戸ケイコさんの作品(初めての原画!)を眺めている時間もまた夢のようです。
2021.夜光席