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少女たちの夢 — 味戸ケイコ展2024/11/03


11月1日、北海道立函館美術館へ
味戸ケイコさんの展覧会を見に行きました。









函館は味戸ケイコさんの出身地です。

味戸さんの絵には、生まれ育った函館の海風が吹いているように感じられ、
私もその風のなかで、味戸さんの絵を見たいと思いました。




1976年に発行された『よあけのゆめ』は
舟崎克彦さんの文と、味戸ケイコさんの絵による幻想的な絵本で、
この絵本を初めて見たときの衝撃は忘れることができません。



胎内記憶をあつかう書籍は昨今よく目にしますが、
舟崎さんと味戸さんによる詩的な視覚化は別格です。
原画を見ることができて、とても嬉しかったです。




絵本『夜くる鳥』の原画もたくさん展示されていて
見ごたえありました。














函館美術館は空調設備の不調により、しばらく休館していましたが、
私と夫が以前から訪問を予定していた11月1日当日より再開し、

美術館での時間は、より貴重なものに感じられました。





五稜郭タワーから見た美術館。(手前に紅い樹のある建物です)




タワーから見た函館の街。
遠くに並んでいる灯りは、イカ釣り漁船の集魚灯です。




海岸から。
漁火のおかげで夜の海が明るいです。






翌朝に見た海。






往路は幻想的な霧の路を




復路は秋晴れの錦繍の路を・・・






味戸ケイコさんの描かれる少女は
純粋で孤独なたましいそのもののように
海、空、野原に見え隠れしながら

これまでも、 これからも
自分の中にも存在していることを思いました。

北の海辺の潮騒も
うまれるまえから聞いていたような…

なつかしい錯覚にひたる旅でした。