夜光席

のの花のみるゆめに

よごと水をはこぶ

人形の

隻手



蒼くぬれ光るじゅしの

爪からしたたる

しずく

しーたたる

しずく



まどおに



断たれる水のきずなの

いたみの波紋に

ねむりゆるむのの花の

ゆめめぐる管ゆれ

ゆれもどり



ふたたび

ねむりふかめ



霧のみぎわ

人形の眼に

たゆたう琥珀の蝶を

想いの丈

着飾っている

のの花のゆめ満ちて

季うつり



したたり

しーたたる



幽かなみずおと



















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