弦、断裂の一音は
一音にして散弾
複数の耳を同時に貫き
さわだつ原野の客席に
未知の種子が立ちのぼる
音なきヴィオラのト短調
光の触手の狭間
絵/瀬川葉子 詩/糸田ともよ
by TOMOYO [水源の森(絵と詩)] [コメント(0)|トラックバック(0)]
道に迷って日が暮れて すべての境界は闇に撹拌され 波音近く聞こえるけれど 汀線はどこ? 砂で重くなった靴を脱ぐと ぼんやり灯る椅子がある すこし浮かんで 休みましょう *このサイト内の詩・写真・絵などの無断転載はご遠慮ください。ブログのURLをご紹介くださるのは歓迎です。糸田ともよ