『地球の生物多様性詩歌集』
9月にコールサック社より刊行になったアンソロジーです。
糸田ともよ詩集『雪意』から「うすゆきそう」を掲載していただきました。
234名の俳句、短歌、詩がおさめられています。
気になった俳句、いくつか。
白鳥の光る泥濘(ぬかるみ)ごと立てり 照井翠
ばたり落ちてきて虫が考へてゐる 種田山頭火
吾いつか蟻に曳かれる夕山河 渡辺誠一郎
生と死の一塊りに蝉の肉 鈴木光影
おもしろうてやがてかなしき鵜舟哉 松尾芭蕉
水音は闇のその先蛍池 金井銀井
俳句と短歌と詩が並んでいると
どうしても「俳句」の映像美と
余韻の深さに溺れてしまいます。
2021.夜光席