『北海道の文人覚書』 ― 2018/09/20
日本文学研究者で文芸評論家の志村有弘(しむらくにひろ)氏より、ご著書『北海道の文人覚書』(パワプラ出版)をお送りいただきました。
『北海道の文人覚書』には、北海道に所縁のある小説家、脚本家、詩人、歌人、俳人とその作品について書かれており、【文芸・教育・評論篇】の「北海道ゆかりの同人誌と同人たち」の章で、昨年7月に刊行された詩歌探究社蓮の別冊「HASU act.4」をご紹介くださっています。
「蓮」は北海道の同人誌ではありませんでしたが、「蓮」共同代表の石川幸雄、森水晶両氏から志村氏のもとへ毎号「蓮」が送られていて、お二人の短歌作品や同人誌制作に関心をもたれていたこと、また、その別冊「HASU4号」の企画に糸田ともよが携わり、美術作品や写真で参加したメンバーにも北海道出身者が多かったことから、取り上げてくださったようです。
北海道の深川市で生まれ育ったという志村氏(東京都在住)はこの本の「あとがき」で、「…故郷に住めば、それなりに重くシンドイものもあるのだろうが、今の私は、望郷の念だけに生きている。…」と記されています。
「望郷」・・・
この本を手に、私もまたその想いの中に生きていることを実感しています。
『別冊HASU act.4』について・2017年5月4日記