萩原貢 追悼展 ― 2025/03/30
小樽の詩人、萩原貢さんの追悼展に行ってきました。
9日前にも行ったのですが、小樽文学館が(祝日代休で)閉まっていて、
出直したのです。
小樽詩話会の創設者でもある萩原さんから、
詩誌『小樽詩話会』を毎号、送っていただいていました。
最初のページに、いつもこころ温まる直筆のお手紙がはさまっていて、
最後にいただいたお手紙の日付は昨年12月1日。
ご病気のことは知っていたけれど
まさかその10日後に亡くなるなんて思いもしませんでした。

お手紙とともに楽しみにしていた『小樽詩話会』
私と萩原さんの交流を知った、詩話会のメンバーの女性が先日、
丁寧なお手紙と新聞の追悼記事のコピー、
そして『小樽詩話会』の最新号を送ってくださり
萩原さんの最後の作品を読むことができました。
追悼展のことも、そのとき知りました。
萩原さんの詩にはいつも小樽の海風が吹いていて、
『煤田峠』という最後の詩にも、吹いていました。
「詩人にとって小樽という街はいい街ですよ」
と、萩原さんからのいつかのお手紙にあったことばを
小樽に行くたびに思い出します。
たくさんの詩を書き、詩集もたくさん作ってこられた萩原さんの
作品、すべてを読むことはかないませんが、
手元にあるものを読み返していきたいと思います。
隣の展示室は
「口語短歌と並木凡平展」という企画展でした。
(勝手に親しみを感じている)現代歌人の作品も多く登場して
見ごたえありました。
短歌という詩型に私は別れを告げてしまったけれど、
昨年みつけた投稿サイトに、魅力的な短歌や俳句をつくる方が数名いて
注目しています。
私も短い詩を投稿しています。(賞には不参加)
投稿は続かないかもしれませんが、
詩はほそぼそと書き続けます。
萩原貢さんのように、命ある限り
書けたらいいなと思います。
萩原貢 △(さんかく)の午後
2023年6月 小樽詩話会№647より