志村有弘『北海道の作家と文学ノート』のこと ― 2020/11/05
北海道新聞 日曜文芸 『書棚から歌を』 田中綾
2020年11月1日(日)
志村有弘著『北海道の作家と文学ノート』のこと、
同書でとりあげられている糸田ともよの短歌のこと、
田中綾さんが書いてくださいました。
こちらからもお読みいただけます。
https://booklog.jp/item/100/88198?fbclid=IwAR0eJhgpaWaSr67t6NQdhGvz-EOXOAjnsYjeywLBAg_WdW65T0HSd2sd-Mo
同書より田中綾さんのとりあげられている石榑千亦の歌
「浪の音まぢかにひゞく浜町のポプラの上の北斗七星」
には
「増毛に上陸す鉄道にはぐれたるこの地は惨らし」
という詞書があるそうです。
「留萌」と題する5首のなかの1首
「物々しう雨をふくみてゆすれるをぽぷらの上に乱るゝ蜻蛉」
も好きな歌です。
千亦の歌を読んでいると北海道の海と風のにおいに包まれます。
ぽぷらのめまいのような…
私ももうすぐその風の中に帰ります。
『北海道の作家と文学ノート』、
北海道にて、また読み返したい一冊です。
http://melharp.asablo.jp/blog/2020/10/17/9306662