yakouseki

詩/駅2024/06/28





ある人の小さな誤解を解きたいような半生を
青いペンのように走ったり転がったりして
掠れた


雨音の階段を下り川州のようなホームで
夜を補充する


笑おうとすると滲む
ものしずかな人がとなりに座って
きれいに巻かれた細い傘になる












2015.『詩歌探究社 蓮』Vol.4 より
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