漂流する生家の暗い
奥の部屋
あやうく静止している
閾(しきい)のビー玉は
けものの眼玉
漕ぐたび溶ける櫂に慄きながら
畳の筏に
軋む心を乗せていく
by TOMOYO [水源の森(絵と詩)] [コメント(0)|トラックバック(0)]
道に迷って日が暮れて すべての境界は闇に撹拌され 波音近く聞こえるけれど 汀線はどこ? 砂で重くなった靴を脱ぐと ぼんやり灯る椅子がある すこし浮かんで 休みましょう *このサイト内の詩・写真・絵などの無断転載はご遠慮ください。ブログのURLをご紹介くださるのは歓迎です。糸田ともよ