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結晶宇宙を巡る ⑬ ― Nicotinic acid amide ―2015/09/18


                             


風は龍のうねりで地表を掠め立枯れの木や主なき塒(ねぐら)
野ざらしの抜け殻・亡骸の乾いた未練を摘んでいく
無頼の風の哀しい視力はそれらの骸を残らず捉え瞬時に同化し分解し
葬送するのだ孤独な夜の幻聴の調子っぱずれな虎落笛の彼方へ







偏光顕微鏡による佐藤孝の作品、
このたびの被写体はニコチン酸アミド。
佐藤氏による解説をお読みください。







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