影の蒼い日
抽斗の奥の小箱に
星の名を
水の待ち針
こもれびの化石
ちらばりやすい草の実の数珠
それぞれの眠る小部屋の
なつかしい配置
今宵は波音のサテンに
ひとひらの耳を包んで
そっと隣に
2021.夜光席
by TOMOYO [水源の森(絵と詩)] [コメント(0)|トラックバック(0)]
道に迷って日が暮れて すべての境界は闇に撹拌され 波音近く聞こえるけれど 汀線はどこ? 砂で重くなった靴を脱ぐと ぼんやり灯る椅子がある すこし浮かんで 休みましょう *このサイト内の詩・写真・絵などの無断転載はご遠慮ください。ブログのURLをご紹介くださるのは歓迎です。糸田ともよ